ご当地グルメとは、日本各地で町おこしや地域振興の一環として伝統的な地元食材をアレンジしたものや、その反対に伝統にこだわらず新しいアイデアのもと創出されたグルメを意味します。テレビで話題のB級ご当地グルメもこの一種です。
地域の中には町おこしの目玉としてご当地グルメ活動が盛んに行われており、テレビや雑誌、インターネットなどの影響もあり大きな注目を集めています。

B級グルメとは、比較的安くで日常的に食される庶民的な料理で、代表的なものは焼きそば、うどん、ラーメン、たこ焼きなど種類は豊富です。

 

 

■関西における代表的なご当地グルメ(B級グルメ)の紹介

 

【京都府】
・鯖寿司
・しば漬
・湯葉
・湯豆腐
・カレー焼きそば
【兵庫県】
・ホルモン焼きうどん
・かつめし
・播州ラーメン
・明石焼き
・出石皿そば
【大阪府】
・たこ焼き
・水茄子
・カスうどん
・イカ焼き
・串かつ
【滋賀県】
・鮒(ふな)寿司
・おっちん漬け
・日野菜漬け
・丁稚羊羹
・赤コンニャク
【奈良県】
・柿の葉ずし
・三輪そうめん
・奈良漬
・飛鳥鍋
・天理ラーメン
【和歌山県】
・和歌山ラーメン
・茶がゆ
・なれ寿司
・高野豆腐
・めはり寿司
【三重県】
・しぐれ肉巻きおにぎり
・残酷焼き
・桑名のハマグリ
・とばーがー
・津ぎょうざ

なぜ、宮津のご当地グルメが「カレー焼きそば」なのか?ここではカレー焼きそばの歴史をご紹介します。

1990年頃まで市内に店を出していた中華料理店「平和軒」が発祥とされ、当時の中華そば屋さんである平和軒には店外にも行列が出来るほどの人気メニューがありました。その人気メニューがカレー焼きそばであり、戦後間もない食べ盛りだった少年少女が毎日お腹一杯になるほど食したものだったと言われます。その少年少女が大人になり、親になり「あの平和軒の味が忘れられない」、「本当にうまかった」と言う話を自分たちの子供に言うと「では、その味を食べてみたい!」という返答が始まりだったとされます。
その後、宮津市内の和食・洋食・中華・喫茶店など飲食店十数店がメニューに取り入れ、種類(ドライ・ウェット)や辛さ、味付けも多彩になり、各店オリジナルのものへと進化し、カレー焼きそばと言っても様々な味が楽しめるようになりました。地元で生まれ育った年配の方も「食べ盛りだった時に仲間と食べた味。とても懐かしい」と、話題も広まり、今はすっかりご当地グルメ・B級グルメとして各メディアにも紹介されるようになりました。
天橋立観光に来られる観光客、海水浴に丹後地方に来られる方など老若男女問わず気軽に楽しめるB級グルメが誕生しました。
各店舗、一工夫、二工夫と個性のある味です。関西京都宮津に訪れた際にはどうぞ、お立ち寄りご賞味ください。

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(京都新聞 朝刊 2013年2月15日)

京都府宮津市の多くの飲食店が共通メニューにする「カレー焼きそば」に興味を抱いた佛教大(京都市北区)の女子学生が、グループ「スパイすガールズ」をつくった。店の味や素材の特徴を調べてガイドマップにしたり、屋台での販売を手伝ったりと盛り上げに一役買っている。(新聞記事一部抜粋しました)